鉄属の鉄分補給の旅
 想い出の列車のMENU 利用上の注意

先日、初めてJR東日本とJR北海道のはやぶさのグランクラスを体験。
山形駅から仙山線で仙台駅にでて、仙台から先日オープンした、新函館北斗駅までの往復。グリーン車なんか、以前はあったおしぼりや飲み物のサービスもなくなって、ちょと寂しくなったがグランクラスはフルサービス。軽食は一回しか食べられないが、飲み物はアルコールも含めてお代わり自由。私は、往きは和食とカモミールのハーブティー。帰りは洋食とシードルとラベンダーのハーブティー。仙台で乗り越さないようにお酒はやや控えめに。でもそれは心配無用だった。
さて、グランクラスだが、往きは一本前のはやぶさは乗車率0%。私の乗ったはやぶさはほぼ満席。帰りは、新函館北斗駅を発車の時点で、乗車率約40%程度。アテンダントは二人体制なんで、サービスは至れり尽くせり。
特急料金等は乗り継ぎ計算なんで、仙台〜新函館北斗間は東京〜新青森間より200Kmくらい短いのに割高。

【参考料金】
(1) 仙台〜新函館北斗: 運賃8430円+(指定席 8880円・グリーン 15220円・グランクラス 23440円)=31870円(グランクラス)。
(2) 東京〜新青森: 運賃+グランクラス=26360円。

■ 「鉄分補給の旅」

 私は、自称「鉄ちゃん属引きこもり派時刻表亜族」。

 乗り鉄や撮り鉄はマスコミでも話題になるようなジャンルだが、時刻表鉄は地味ぃ〜で話題になりにくい。おまけに私はその亜属のスケジュール(手配)派。
 話はそれて、うろ覚えなのだが、ビッグコミックオリジナルに連載している「風の大地」のたしかインド編で、主人公の沖田のキャディが、「時間を守り手配のプロになれば仕事にあぶれない。」という話をしていたのを思い出す。手配の技術は大事ですね。
 
 さて、本編の「鉄分補充の旅」だが、いくつかの前提がある。
(1) まず、日程は「原則日帰り」。連休はとれても週末。週末だと混むだろうからチト大変。なんたって、チケットの事前予約ができないんだから。その理由はのちほど。
(2) 日帰りとなると、北陸新幹線で金沢へはちとつらい。スケジュール的には可能なんだろうが・・・そのうちトライしてみるかな。先日、北海道新幹線が開通したみたいだし、はやぶさにも乗ったことないし、320Km走行も経験ないし、できれば(いや、是非に)グランクラスにも乗りたいし、青函トンネルも通ったことないし。ということで、目的地は北海道函館(正確には北海道北斗市)!

 ちなみに、新幹線の移動のほとんどは山形新幹線のつばさ。5年くらい前になるのかなぁ?大宮の鉄道博物館に行った帰りに275Km走行(つばさは240Km)を体験すべく、東京から仙台まで「はやて」に乗って、仙山線で帰ってきたことがあるくらいだ。
 ということで、平日の日帰りで目的地は「北海道北斗市」と決定!

 さて、目的地が決まれば、次は日程だ。天候も大事だし、平日休みを直前に決めるのはなかなか大変なのだが、当日悪天候なら目もあてられない。それでもようやく週間天気予報を参考に平成28年4月14日に休みを確保。問題はほんとに天候だな。

 原則的には、新幹線は悪天候には比較的強いが、問題は山形と仙台を結ぶ仙山線。ここはあてにならない。特に、4月は仙台付近の強風で、よく遅れや運休がでる。このような理由もあって実行の決定は前日の夜となる。そのために事前のチケットの手配もできない。

 さて、その前に旅費の手配だ。どのくらいかかるだろう?試算すると、自宅と山形駅の往復のタクシー代、山形駅と新函館北斗との往復旅費、飲食費、お土産代、プラスαで7万円。鉄属は目的のためなら金に糸目をかけずが信条(笑)。実際には、往復グランクラスがとれたので飲食費はゼロ支出。グランクラスは軽食がでるし、飲み物はアルコールも含めて飲み放題なので。そこで、いそいそと銀行に行って、FX用の口座から資金をお持ち帰り。昨年のFXの運用利益の一部だから、たまにはよかんべよ(笑)

 問題は、どの列車に乗るかだが、仙山線の始発は山形発05:44で仙台着06:49。しかし、5時台はちと辛い。そもそも、山形駅のみどりの窓口が開くのは05:30。まだ、切符を買っていないんだってば。

 次は山形発06:28で仙台着07:53。しかし接続のはやぶさ1号は仙台発08:06で一見良い接続のように見えるが、ちと怖い。なんたって遅れる運休するの常習犯の仙山線ですから、はなから仙山線のダイヤは信用していない。結論から言えば、当日乗った仙山線も2分遅れ。

 次の新函館北斗行きは、はやぶさ5号で東京発08:20の仙台発09:52で、新函館北斗着12:22。これにするか。なんたって、東京〜新函館北斗間を4時間2分で結ぶ速達列車で、仙台を出ると盛岡と新青森しか止まらないし。ただ、この列車にも危険が。東京発が良い時刻で、速達で混んでる可能性が。念のため前日の夜に予約率をチェックしたら新青森〜新函館北斗間は46%で、当日では一番高かった。この区間がこうだから、仙台〜盛岡間はもっと高いだろう。ちなみに、報道では新青森〜新函館北斗間の乗車率30%で大丈夫か?なんていう報道も見られましたが、14日の朝晩の予約率は3%。通日でも21%。つまり、通日で30%超えなら、日中の良い時間帯は満員(特に東京〜盛岡)で、希望の列車に乗れないということになる。北海道新幹線の乗車率があがれば東北地方の人が困る自体にもなりかねない。やっぱ、東京から北海道は航空機でしょ。

これで行きは決定。次は帰りだな。
(1) 新函館北斗12:44〜仙台15:29 仙台16:00〜山形17:16
(2) 新函館北斗13:35〜仙台16:29 仙台17:00〜山形18:21
(3) 新函館北斗14:44〜仙台17:29 仙台17:46〜山形19:12
(4) 新函館北斗16:17〜仙台18:55 仙台19:38〜山形21:01
この4本が候補だが、(1)と(4)ははなから却下。(1)は新函館北斗の滞在時間が9分。降りて速攻で二階に上がって、また一階に降りてという移動時間に間に合うかもわからないし、そもそもはやぶさ3号が遅れないとも限らないし、それに帰りの切符も買ってないしぃ〜(笑)。(4)は、なんたって、自宅に帰れば9時過ぎということは、夕食で食べるから北海道の駅弁を買ってこいという家族からの命令があり、夕食の時間として遅すぎ。(3)でもいいが、なんとなく中途半端。なぜなら、新函館北斗の12:22着から02:22分という中途半端な余裕時間。まぁ、函館まで函館ライナーで行って函館見物という手もなくはないが、新函館北斗〜函館の所要時間は函館ライナーの乗車時間だけでも往復で40分。おまけに新函館北斗についたら帰りの切符の手配のためにまずやることは「みどりの窓口」へ。従って、接続の函館ライナーに乗り遅れる可能性もある。となると(2)だな。新函館北斗で01:13の余裕時間。みどりの窓口で帰りの切符を買って、駅前を散策して(いくらなんでも駅からでないのは北海道の人に失礼かと思う。実際は駅から出て駅の写真を撮って戻ったので駅の構内からは出ていないが。)、1階のショップでお土産を買って、2階のお店で弁当買って、1時間なんかすぐ過ぎるぞ。

 しかし、これにも一つの問題が。いや、問題と言うほど大げさな話ではないが。終着駅で01:13の余裕ということは、行きの新幹線のグランクラスのアテンダントが丁度帰りの列車に乗務する可能性があるということ。丁度お昼時だしね。ただ、乗客と違って、仕事で乗務しているわけだから着いてもすぐに仕事が終わるわけではないし、発車直前から仕事が始まるわけでも無いから01:13の余裕時間で折り返しの乗務をするかは微妙だが。実際そういった経験が1度ある。

 だいぶ前だが、当時幼稚園児の姪っ子を埼玉県の自宅まで送っていく用があって、両親には大宮駅まで迎えに来いと指令。土曜日の夕方、仕事がおわって山形新幹線つばさで大宮へ。そこで両親に姪っ子を引き渡して、お茶を飲んで帰りの最終の山形行きのつばさに乗り込んだ。しばらくして車販が来たが、なんと行きのつばさの担当者と同じ人。行きの新幹線が折り返し戻ってきたわけだ。まぁ、お互いに顔を見合わせてビックリ。笑ってしまった。なんたって、行きのつばさで車販が来たときに、姪っ子が「あれが欲しい」とか目立っていたからなぁ。まぁ、世の中だからたまにはあるんだろうが、乗務員と同じ旅程で乗務するお客もいるんですよ。それ、私(笑)

 そして、いよいよ、作戦は始まった。

 13日の日中に14日の天候をチェック。大雨の予報が出ているのは関東より西で、東北地方は朝晩は雨だが日中は回復しそう。北海道は概ね問題無いが夜からは寒波が入って雪の予報も。風もせいぜい5mくらいの予報で問題なしと判断。

 ということで、作戦決行を判断したのは13日の19:00。

 天気もOKだし、はやぶさ1号のグランクラスもグリーン車も空席は「△」こりゃ行けそうだ。

 まずは、朝のタクシーの予約。タクシー会社に電話したら、自宅の電話番号を登録してあるので、電話がつながったら「明日朝の06:20に自宅前までタクシー1台」で終了。ただ、ここで予期せぬ質問が。電話の向こうから、「自宅の前までで、ピンポンを押さなくてもいいんですか?」と。なるほど、「自宅まで」というと、「ピンポン」を押す。「自宅の前まで」というと、「ピンポン」を押さずに待機しているということか。勉強になるなぁ。とっさに判断して、私も「朝早い時間だから・・・」と。なんのこっちゃ??!ちなみ、いつもタクシーは5分くらい前に来て、時間になるとピンポンを押す。だいたい、冬の寒い日を除いて時間前に外にでて待ってることが多いが、この日も、06:15に玄関を出て外に出たら向こうからタクシーがやってくるのが見えた、待ち時間ゼロ。幸いに夜半からの雨はあがり道路は濡れているが傘は必要無い。

 タクシーの中では話し好きの運転手さんと世間話を。
・ 朝のタクシーの予約って、当日でも大丈夫なの?と質問。それに対して、「天候とかいろいろな条件によっても違うが、概ね10〜15分くらいで来ると思います。という返事が。ただ一つ、朝の配車の台数が決まってないから・・・・この意味は???
・ ちなみに、運転手さん山形から仙台まで、今タクシー代っていくら?と質問。それに対して、「大体22000円だが、こういう場合には運転手さんとの交渉で、高速代別で2万円とか、高速代込みで2万円とか・・・。」という返事が。なるほどなぁ、長距離は交渉か。それにしても夜明さんは長距離多いよな。そりゃドラマの設定だってば・・・。蛇足はおいといて、どうしてこの質問をしたかというと、もし列車ダイヤが乱れて帰りの新幹線が遅れて最終の仙山線に間に合わなかったときのためだよ。当然、時刻によっては仙台〜山形間の高速バスって手もあるが、面倒だし、そんときゃタクシー飛ばすぜ。もっとも、そのときは仙台のタクシー会社だから、交渉が効くかはしらんが。
・ 山形のタクシーってプロパン多いでしょ?街中で、空車を見つけて乗って「仙台まで」って言ったとき、そのタクシーの燃料が足りないときはどうすんの?と質問。それに対して、「途中まで乗っけて、そこに別の燃料に余裕があるタクシーを待たせておいて、乗り継ぎさせます。」という返事が。なるほどなぁ、乗り継ぎか。そうすると台数の多い会社の方がいいな。山形のプロバンの給油?所は桧町と沼木だって。

  そんな会話をしながら、06:26に山形駅に到着。普通は混んでないときでも15分くらいはかかるがやはりこの時間は速い。

 山形駅東口の降車場でタクシーを降りて、2階の駅に行こうとしたらエスカレーター下りじゃないの!上りのエスカレーターは向こうのバス停側か?向こうまで行くのは面倒だな。階段でも上るか、、、、と、エッチラオッチラ階段を上る。自称、高齢者なんだってばよ(笑)

 まずは、みどりの窓口で切符の手配。用意してきた紙をみせて、はやぶさ5号のグランクラスをリクエスト。返事は、通路側なら御用意できますと。通路側でも全然OKよ。へたに2人席の窓際なんかにあたったら、トイレにいくのに不便。なんたって、高齢者はトイレが近いんだから、通路側の人に迷惑かけちゃうし。同時に窓口の人に、07:15の仙山線の入線は何時?と聞いたら06:59との回答。切符を購入したら向かいの待合室で一休み、とは言っても鉄道の運行状況の確認。仙山線も東北新幹線も平常運行。06:45に待合室を出てホームに向かう。緊張の一瞬。なんたって、ひきこもり族なんで列車を利用するのはたぶん、約5年振り。「自動改札機で切符が吸い込まれてゲートが閉まるシーン」が頭をふとよぎる。しかし、そんな心配はどこ吹く風と、出口から切符は出てくるし、ゲートも閉まらず。
蛇足だが、「切符」という表現は死語かなぁ。歳を表しているか。

 次に、跨線橋の途中のトイレに寄り道。先に述べたように高齢者はトイレが近い。念のため水分は控えてきたが、仙山線に乗ったら混み具合によっては08:29(遅れる場合も想定内)の仙台到着までトイレに行けないからなぁ。

 それにしても、この旅行記?、どこまで続くんだ?まだ列車にも乗ってないのに。Atok2016のリフレッシュナビからおしかりを受けたぞ。「長時間入力して疲れたろうから、一休みしろ」ってよ。どれ一服するか。

 なんやかんやで仙山線の7番ホームについたのが06:50頃。入線まで10分くらいあるが、今朝はこの春一番の暖かさ的な気温で、ホームで待っていても全然余裕。ふと、西口方面に目をやると、3本くらい向こうの線路には仙台行きと表示された6両編成の電車が長々と横たわっている。721系か?719系は平地用でタイヤの空転があって評判悪かったものなぁ。しかし、6両編成で「長々」というのはいかにも田舎人らしいなぁ。でも、田舎は2両や4両が当たり前。場所によっては単行も当たり前。そこは、仙台市と山形市という県庁所在地同士を結ぶ仙山線。最近は高速バスに押され気味という話もあるが、通勤や通学で両市間を移動する人も多く、特に愛子(あやし)以降は完全に仙台都市圏の通勤圏で都会と同じ。その需要もあって通勤に良い時間帯のこの列車は6両編成。それに対して07:55発は、通勤のピークは過ぎているので4両なんだろうねぇ。

【ここで、仙山線一口メモ】
仙山線は、その名の通り仙台駅と山形駅を結ぶJR線で、仙台駅から山形駅まで62.8Km。交流電化発祥の地でもある。この路線は全国でもなかなか珍しい路線。仙台市と山形市という二つの県庁所在地を起点と終点とし、かつ他の市町村を通過しないで、二つの市の地域内で完結する。私が知る限りこういった路線は全国でもここだけではないかと思う。
そして、山形駅を発車すると、羽前千歳駅までは右側に標準軌の奥羽線(山形線)が併走し、羽前千歳駅の手前で標準軌と狭軌がX字にクロスする。これも、全国的に珍しいのではないかなぁ?

 話は本題に戻るが、
しばらくすると、待避線の721系が南方向に静々と動き出して、しばらくするとホームに入線。ようやく乗車だ。山形駅を発車した時点で空席はわずか、北山形駅でどっと乗り込んで空席が埋まり立ち席が出始めた。その状態で面白山トンネルを抜ける。それにしても、面白山トンネル。相変わらずうるさいなぁ。湧水が多くて排水溝でも多いのかな?まるでトンネルの中の鉄橋を走っているが如し。そして、列車は愛子駅へ。やはり、ここからどっと乗り込む。そして、仙台市に近づくにつれて、その混雑度は増すばかり。仙台駅に到着した時には山手線の混雑度と変わりなし。そうそう、結局、仙台着は2分遅れ。まぁ、今回は2分で済んだが。

 仙台駅では、まずは在来線から新幹線の乗り継ぎ改札口を通る。そうそう、乗車券だけではなく特急券も一緒に通さないとな。久しぶりだから、忘れそう。ということで、トラブルも無く(あたりまえだ)新幹線の待合室へ。仙台での待ち時間は余裕。人物観察とタブレットでの読書で時間はみるみる過ぎていく。
09:30前には12番線ホームに上る。おう、こまち+はやぶさの併結とかいろいろいるなぁ。09:36発のはやぶさ101号のグランクラス、誰も乗ってないじゃないか。やはり混雑度は列車によってだいぶ違うか。

 そうこうするうちに、定刻通りにはやぶさ5号が到着し、10号車のグランクラスのドアが開く。と、そこにはアテンダントがにこやかにお出迎え。車内に入って、「ご乗車お待ち申し上げておりました。」との挨拶を背に客室内へ。座席は1〜6まである18人定員の3Bの通路側。単独行での2人席は通路側に限る、これ持論。座席に座ったら、まずはテーブルを組み立て?。発車すると、すかさずアテンダントがやってきて、おしぼりをおいて、軽食と飲み物の注文。朝からアルコールを飲んでもということで、カモミールのハーブティと和食を注文。ここでも言われちゃった。「早速、テーブルを開いておいてありがとうございました。」って。まぁ、世の中だから、アテンダントに促されて、開き方を伝授されて開く人も多いんだろうなぁ。でも、飲み物と軽食がでてくるのは多くの人は事前に知っていること。先読みをすれば大抵はわかるはずだが。アテンダントは2名乗車で、交互に1人は準備室で準備、もう1人は客席でサービスという感じ。食べたあとのゴミもすみやかに回収していってくれる。

 それにしても、この和食はおいしかったなぁ〜。軽食なんで量は半分くらいだが、もちろん完食。なんたって朝から何も食べてないんだから。そして、ハーブティをおかわりして茶菓子(パウンドケーキ)とおつまみも完食。さすがにグランクラスはいいのう。座席は疲れないし、今日のような強行軍にはうってつけ。仙山線の座席は疲れたぜ。ただ一つ不満が、食事用のテーブルの上が滑りやすく、カップなどを置くと震動で滑るんだよなぁ。もっとも、カップを置く窪みがあるのでそこにおけば良いだけだが。しかし、センターアームのカクテルトレイを開いちゃうと、テーブルの窪みのところが丁度隠れちゃう。私は、カクテルトレイを開いてスマホをおいて充電していたが、なんのことはない閉じればいいだけか?でも、閉じるとスマホの位置が遠くて届かない。そうそう、ここで失敗が一つ判明。車内での充電を想定してACアダプタとコードは持参したがコードの長さが50cmで短すぎた。充電しながら使うには1mが余裕かな。ただ、リアルタイムでの通信はちと無理。特に盛岡以北はトンネルのオンパレードでつながらない区間が多すぎ。facebookやLineなんかも原稿を書いて、トンネルを抜けて通信が回復したところをのがさずに通信という方法。それでも、すぐにトンネルに入ったりして、なかなかつながらない。

 しかし、一つ疑問が。車内でWi-Fiの電波を拾うんだよなぁ。特に説明書がないからフリーWi-Fiが解放されているわけでもないと思うんだが、帰りもだったから偶然Wi-Fiのルータを持ち込んだ客のものでもないだろう。念のため帰ってから調べて見たら、2015年5月からJR東日本が訪日外国人向けの無料Wi-Fiを開始したようだね。この電波だ。これは考えてもいなかったなぁ。だから説明書なかったんだね。私、日本人ですから(笑)

 列車は順調に走り、盛岡駅、新青森駅と停車し、津軽半島へ。しばらくすると速度は140Km制限区間に入る。貨物列車との供用区間だからしょうがない。

 そこで車内放送が。○○時○○分頃青函トンネルに入りますという案内の後に、青函トンネルの説明が、長さは約54Kmだったかな?深さは海面下250m?そこの通過時間は25分だから、平均時速は約130Km。ずっと140Kmの速度で走るわけではないのか?青函トンネルを走っている感想・・・わかんない。単なるトンネル。貨物列車とすれ違った可能性もあったのだろうが、その気配も無し。

 しばらくするとトンネルを抜けて北海道に上陸。北海道、久しぶりだなぁ。函館周辺に限って言えば、中学校の修学旅行以来だから何年ぶりだろ?当時は青函連絡船の利用だから、本当に上陸だったんだねぇ。

 終点の新函館北斗駅を目前にまた車内放送が。「右手をご覧くださ〜い」と言ったかは忘れたが、案内に従って右手をみると、そこには函館山が。高さは3※※mだそうだ。函館山ぁ〜、函館の街ぃ〜。待ってろよぉ〜、そのうち見参するからなぁ。でも、今回は見合わせだ。そしてはやぶさ5号は定刻通り12:22に新函館北斗駅に滑り込んだ。そして、ドアが開くと、アテンダントの見送りをうけて列車を降りる。本当に久しぶりに北海道の大地を踏みしめたのだった。

 ここで、毎回の如くの蛇足。ヒソヒソ話だが、私の通路を隔てた3Aに座っていた人、挙動不審。ちなみに、あくまでも個人的な感想です(ごめんなさい)。乗り鉄なのかなぁ?自分が座席に座っている姿をポケットカメラでアテンダントに撮らせたり、終いにはアテンダントの姿を(了解をとって)撮したり。座席の備え付けの雑誌をめくって、あるページは写真に撮ったり。私が乗車した仙台以降だけでも、ありとあらゆる飲み物を頼んだり(そう見えた)。そして、終着間際には再度おしぼりを注文したり。なんか、サービスをチェックしているが如し。服装はジーパン(これも死語?)にズック。なんか、旅雑誌のライターにも見えるし。ちなみにこれは私が旅雑誌のライターに描く勝手な思い込みですが。中には浅見光彦や茶屋次郎のように帽子のイメージの人もいるか。

 列車を降りて、2階に上がるのだが、降りた人全員が同じ行動を取るのでエスカレーターの登り口付近は大渋滞。まぁ、これは新函館北斗駅が通過駅になるまでの辛抱なんだろうが、それって15年も先か?渋滞の列は、2階に上る。さすが北海道。要所要所に仕切りドアがある。冷風防止用なんだろうね。2階に上がった列の多くは、在来線との乗り換え改札口に向かうが、私はそれらに背を向けて出口へ。改札を抜け、すぐに左手にみどりの窓口があったので帰りの列車の切符を手配。「13:35発のはやぶさ24号のグランクラス、仙台まで1枚」・・・しばらくして、「御用意できました。6Aです」と。おう、6Aかぁ。私が希望する一番良い席だ。まず、Aだから1人席、ゆっくりできる。そして6番の持つ意味。東京側の1番から始まり6番は一番後ろで静か。そして、座席は一番後ろだが、車両のちょうど真ん中あたりにあたり、理論的には一番乗り心地が良いとされる。はやぶさはノーズが長いからなぁ。

 切符の手配は済んだし、あとは予定の行動。まず、北海道に敬意を表して、外に出て大地を踏みしめた。ただし、20mくらい進んだところで方向転換。駅の写真を撮って再び建物内へ。この間わずか数分。超短時間の北海道滞在ではある。そして、建物に入る扉を潜るとすぐ右手にはアンテナショップが。これは偶然か?いや、単に事前に駅の構内図を確認していただけのこと。それもJR北海道のサイトでは構内図が見つからなかったので、函館市公式観光情報のサイトで確認。みやげものかぁ〜チョコ類は溶けるかなぁ?ということで、定番の「白い恋人」と「ホタテ入りの松前漬け」を購入。そして2階に上がって弁当をゲット。念のため「夜まで保つ?」と聞いたら、「消費期限は今夜の10時です」とのこと。ちなみに、駅の構内も結構混んでたです。2階のコンコースにいたら、向こうから旗を掲げた添乗員を先頭とした団体さんが。近くにくると話している声が聞こえてきたが、聞き覚えのある言葉だが理解できない。そうか、姿形は似ているが外国人か!もう、外国人の観光コースなんだねぇ。

 そうこうするうちに時間はあっという間に過ぎる。13:20頃に11番線に降りて10号車の入り口に。はやぶさ24号の入線は13:26分らしいが、今日は寒くないからOKだ。

 13:35、はやぶさ24号は定刻に新函館北斗駅を発車。来た道を帰る。帰りの飲み物はシードルと洋食を注文。シードルはおいしかったなぁ〜。洋食は、サンドイッチを中心に鶏肉の付け合わせとデザートの果物。これはこれでおいしいのだが、個人的には和食が好きかな?あくまでも個人の感想です(笑)そうそう、グランクラスのサービスで一つもの申す(笑)グランクラスにはいわゆる車販は廻ってこない。しかし、車販で販売しているものを注文すると持ってきてくれることにはなっている。だが、座席廻りには車販のカタログ的なものはないので、何を注文したらよいのかがわからない。それじゃだれも頼まない。忙しくて、お土産を買い忘れたので車販で北海道のお土産でも買おうか?と思っている人もいるだろうから、カタログでもおけば販売機会が増えると思うが。それとも、面倒だから建前は買えるが、積極的には販売したくない?

 列車は、青函トンネルを抜けて新青森へ。ここから盛岡までは各駅停車だ。今日は、天候にも恵まれ、八戸の過ぎる頃には日も射してきた。なんたって暖かいのが最上だった。日頃の行いが良いからか?

 盛岡を過ぎる頃には、なんか眠くなってきた。もちろんアルコールのせいもあるんだろうが、昨夜は遠足に行く前の日の子どものように眠れなくて、1時間おきに起きていたからなぁ。仙台で乗り越したらどうしよう?仙台を過ぎると次は大宮なんだよなぁ。そして18:04に東京着。この時間帯なら最悪下りの山形新幹線つばさに間に合うから今日中には山形に帰れるな。しかし、この列車全席指定だぞ。私のあとに、仙台から東京までの客の予約が入っていたら座席がないか・・・。そのような事態が頭を駆け巡る。一時は、「そうだ、仙台で降りるので寝ている時には仙台の手前でおこしてください。」とアテンダントに頼んでおこうかとも考えた。しかし、そういった心配は一切必要無かった。仙台につく間際になったら、アテンダントが座席に寄ってきて、「仙台までのご乗車ありがとうございました。」と声をかけたのだ。そうかぁ、こういうシステムなら寝過ごすという心配はないんだな。いまはコンピュータ管理で、どこの席がどこからどこまで売れているのか、事前に把握しているわかけだからな。

 そして、はやぶさ24号は定刻16:29に仙台駅にすべりこんだ。

 仙台駅では、また来たときと逆に、新幹線のコンコースを通り在来線との乗り継ぎ改札口を通り8番線に。そうそう、8番線に降りる階段の25m向こう(そう案内に書いてある。距離の記載は珍し。)にトイレがあるので用足しを。仙山線の中でトイレに行くのはなるべく避けたい。ホームに降りると7番線には16:44発の愛子発が。そして、8番線には山形行き待つ人の列が。列と言っても数人単位だから着席には問題ないだろう。16:40に愛子からの上りが到着。これが折り返しの山形行きとなる。まだ、夕方の帰宅ラッシュ時前の時間だからか、4両編成だ。仙台を発車したときには混雑していた車内も、愛子を過ぎると立ち席の姿もなくなってきた。この列車は各駅停車だ、列車は几帳面に各駅に止まる。なんと面白山高原にも止まったぁ〜。私の頭の中では忘れかけていた駅だったが現役の駅なんだねぇ〜、と妙に感心。そして、山寺駅へ。周囲はもう薄暗い。ここまで来れば、あとは列車が止まろうがなにしようが自宅に帰れる。そうして、今日の「鉄分補給の旅」は終了するのであった。副題は、「グランクラス日帰り北海道旅行」とでもするかな?

最後に一言。仙台で別れを告げたはやぶさ24号の東京着は18:04。仙山線が山形に到着する20分近くも前なんだよなぁ。

新幹線は偉大だ!これが今日の感想で有り総括だ。

【後日談】

・  旅に出かけた、翌日の15日は、強風で仙山線や東北新幹線に遅れがでたみたいだ。やはり、日頃の行いがよかった。
・ 17日の日曜日も山形市で今季最高の19.7mの最大瞬間風速を記録し、交通機関にも乱れが出たようだ。

     
     
       

■ 参考ページ: 仙山線 ・ 鉄道の雑学館 

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